樽宮由紀子

『ハサミ男』より



樽宮由紀子(演者:阪田瑞穂)
 私立葉桜学園高等学校に通う高校2年生。東京都目黒区鷹番に住む。才色兼備。ファザコン。3歳の時に両親が離婚し、母とその再婚相手と義弟と暮らす。大勢の中年男性と性的関係をもち、そのうちの一人には警視庁科学捜査研究所の犯罪心理分析官・堀之内靖治がいた。

 ある日、由紀子は妊娠したことを堀之内に打ち明けたが、実はこれは由紀子の策略で堀之内をからかうための嘘だった。認知した堀之内に対し、由紀子は「嘘よ、妊娠なんて。警視庁の偉い人がどんな顔するかみたかっただけ、実験よ。わたしあなたと結婚する気なんかないもん、もうゲームは終わり」と言って侮辱したことにより、激高した堀之内に首を絞められ殺害された。

 ちょうどそのころ、女子高生を狙った連続殺人事件が世間の耳目を集めており、被害者はいずれも喉にハサミが突き刺さった状態で発見されていた。由紀子はこの事件を模倣した堀之内によって、同様の手口で喉にハサミを突き刺され、公園内に遺棄された。