デル・シャノン

デル・シャノン(Del Shannon 1934年12月30日生)
 [アメリカ・シンガーソングライター]



 ミシガン州出身。14歳の時にギターを手にしたのきっかけにミュージシャンになる事を決意。高校時代にはバンドも結成し、更にはナイトクラブにも出入りし活動を開始。一時期は軍隊にも入隊するが、除隊後に地元ミシガンでオルガニストのマックス・クルックと共にバンドを結成し、レコードを出すものの鳴かず飛ばずだったという。

 しかし、1961年のソロデビューシングル「悲しき街角(Runaway)」がビルボード1位を獲得する大ヒットとなり、ここで運命が大きく変わる。その後ヒットを何曲か飛ばし、1963年にイギリスに上陸した際にはビートルズとも面識があったという。ところが、1960年代の半ば頃から徐々に精神的バランスを崩すようになり、アルコールにも手を出してしまう。ヒットも「街角のストレンジャー(STRANGER IN TOWN)」を最後に長い低迷時代を向える。

 1982年にフィル・フィリップスの1959年のヒット曲「シー・オブ・ラブ」をカヴァーをし、全米トップチャートで40位にランクインし、プチ復活をするが、1990年2月8日、自宅において猟銃で頭を撃ち抜いて自殺した。彼は自殺の数日前から精神科で処方された抗うつ剤(プロザック)を飲んでおり、その副作用で自殺を誘発させた可能性があると言われたが、因果関係は明らかにされていない。

 1990年2月8日死去(享年55)