スティーブ・アーウィン

スティーブ・アーウィン(Steve Irwin 1962年2月22日生)
 [オーストラリア・動物園経営者/環境保護運動家]



 1962年にオーストラリアのビクトリア州エセンドンで生まれ、1973年にクイーンズランド州に移った。そこで両親がビーアワー爬虫類公園を開業し、後にアーウィンが現在のオーストラリア動物園に発展させた。

 クロコダイル・ハンターの愛称で、国内外のテレビでタレントとして活動していた。オーストラリア国内では「世界で最も有名なオーストラリア人」とされていた。

 2006年9月4日現地時間午前11時にクイーンズランド州ポートダグラスのグレート・バリア・リーフでドキュメンタリー番組『海の危険動物』を収録中に、アカエイに胸を刺された。アカエイの棘が胸に刺さり、心停止したことで死亡した。

 刺された際にアレルギー反応や心臓発作が起こったことも考えられる。彼は自分で棘を抜き取ったというが、レスキュー隊員が駆け付けた時には、彼は既に死亡していた。アカエイには尾の付け根に毒腺を伴った棘があり、それによって外敵を攻撃する。トゲにはノコギリのような返しがついているため、一度刺さると簡単には抜けない。人がアカエイに襲われるケースは頻繁にあるものの、命を落とすことは稀だという。それまでにオーストラリア国内では、アカエイによって命を落とした報告例は2件しかなかった。

 死の翌日の追悼式に際しては、親友だった俳優のラッセル・クロウやアーウィンのファンであった女優のキャメロン・ディアスも参列し、オーストラリア首相のジョン・ハワードも連邦議会を中断して哀悼の意を述べた。

 2006年9月4日死去(享年44)