緑川紀子

『脳男』より



緑川紀子(演者:二階堂ふみ)
 連続爆破犯。頭脳明晰だが、その正体は感情が欠落したサイコパスで数多くの無差別爆破テロを起こすサイコキラーである。幼いとき、自分の両親を殺害したが証拠不十分だったことや、まだ子どもだったため罪に問われることはなかった。その両親の遺した莫大な遺産で高校2年のときには海外の大学へ留学している。

 生まれつき並外れた知能と肉体を持ち、正義のため犯罪者を抹殺する感情を持たぬ殺人鬼・鈴木一郎の存在に興味を持った緑川は、一郎を誘い出すために彼の精神鑑定を担当していた医師・鷲谷真梨子を人質に取り、真梨子の体に爆弾を巻き付けて病院に立て籠る。警察や緑川を追っていた刑事の茶屋が病院内に入ると、緑川は病院中に仕掛けた爆弾を次々に爆破させ茶屋たちを翻弄する。

 やがて病院に鈴木一郎が姿を現すと、緑川は地下駐車場で一郎を車で轢き殺そうとするが、真梨子がサイドブレーキを引いたために壁に激突してしまう。緑川は一郎に捕まり首を絞められるが、真梨子の一声で一郎が手を止めたために命拾いをする。緑川はその隙をついて真梨子の体に巻き付けた爆弾のスイッチを入れようとしたが、その瞬間に駆けつけた茶屋に拳銃で何発も撃たれ死亡した。