南部敦子

南部敦子(なんぶあつこ 本名:糖沢敦子 1934年生)
 [陸上競技選手]



 京都府出身。京都光華高等学校卒業。父は走幅跳の元世界記録保持者、ロサンゼルスオリンピック陸上男子三段跳金メダリストの南部忠平。1953年、インターハイ5種競技において2944点の日本新記録を樹立して優勝。高校卒業後は光華陸上クラブに所属。1954年、マニラでのアジア競技大会において100mを12秒5で走り優勝。太平洋戦争以来冷え切っていたフィリピン国民の対日感情改善に寄与した。日本選手権では400MRに光華陸上クラブチームの一員として参加し、優勝。また、この年5種競技では3098点をたたき出し、日本記録を更新した。しかしその後体調を崩し、メルボルンオリンピックへの出場を逃がして引退。

 引退後結婚し、一男一女に恵まれたが、1970年、東京都内で自動車運転中に、雨でスリップしてきた対向車線のダンプカーと正面衝突し、即死した。

 1970年10月5日死去(享年36)