エレーノ・ジ・フレイタス

エレーノ・ジ・フレイタス(Heleno de Freitas 1920年2月12日生)
 [ブラジル・サッカー選手]



 ミナスジェライス州サンジョアン・ネポムセーノ出身。ストライカーだったエレーノはキャリアの大半をボタフォゴで過ごし、同クラブではその多くがヘディングによる209ゴールをあげた。1948年、アルゼンチンのボカ・ジュニアーズに移籍するが、翌年はブラジルに戻り、ヴァスコ・ダ・ガマで1949年のカンピオナート・カリオカに優勝した。ブラジル代表では18試合に出場して19ゴールをあげ、チームは1945年と1946年のコパ・アメリカに準優勝した。1945年大会ではノルベルト・メンデスと並び得点王となった。

 彼はリオデジャネイロのアメリカでキャリアを終えた。同クラブでの出場は1試合のみで、それは彼にとって最初で最後のマラカナンでの試合だった。彼は梅毒に関連する合併症によって、1959年にバルバセーナの療養所で死亡した。

 2012年、ブラジルの映画監督ジョゼ・エンリケ・フォンセカはエレーノ・ジ・フレイタスの人生を基にした映画『サッカーに裏切られた天才、エレーノ』を発表した。ロドリゴ・サントロがエレーノ・ジ・フレイタス役を演じた。同作は、サッカーの舞台における彼の業績を描くことよりも、彼の私生活、とりわけエーテル中毒や精神疾患に陥った晩年に焦点をあてたものとなっている。

 1959年11月8日死去(享年39)