金亨七

金亨七(キム・ヒョンチル 1959年7月1日生)
 [韓国・乗馬選手]



 父から乗馬技術を習い、1976年から選手として活動を始めた。1985年にアジア選手権に出場して優勝。1986年から2006年までアジア競技大会に参加した。1986年に銅メダルを、2002年には銀メダルを獲得した。また、オリンピックには、1988年夏季オリンピック、2004年夏季オリンピックに出場。

 カタールのドーハで開かれた2006年アジア競技大会に参加していたが、2006年12月7日総合馬術耐久競技で障害を越える際に落馬して病院に運ばれたが、現地時刻10時50分頃死去。

 事故当時は雨で馬場状態が悪く、高さ 1.1mの障害物を飛び越える際に、馬のジャンプのタイミングが狂い、障害物の上端に前脚が引っかかり落馬したとみられている。運悪く頭部と胸部が500kgもある馬体の下敷きとなり、死因は頭蓋骨骨折だった。この事故で馬の脚が骨折し安楽死処分される予定だったが、安楽死は取り消された。

 事故後、韓国側は組織委と国際馬術連盟に対し、悪天候にもかかわらず競技を強行した主催側の無理な競技運営を指摘した。1951年から始まったアジア大会で選手が競技途中死亡したのはこの時が初めてだった。

 2006年12月7日死去(享年47)