若林美宏

若林美宏(わかばやしみひろ 1947年6月24日生)
 [女優]



 神奈川出身。3歳の時からクラシックバレエを習う。1967年、湘南白百合学園高等学校卒業後、上京。1968年にスカウトされ、大島渚監督の『新宿泥棒日記』に出演、奔放なラヴシーンで注目を集めた。1969年より日本テレビ系列の深夜番組『11PM』のレギュラーとなり、エロティックなベッド体操で一世風靡した。以後、若松孝二監督『狂走情死考』、実相寺昭雄監督『曼陀羅』などに出演。写真集『獣愛』のモデルになるなどスキャンダラスな話題をまいた。

 1972年4月、映画監督で写真家の吉岡康弘と結婚したが、ノイローゼからくる情緒不安定で睡眠薬を常用するようになり、度々自殺未遂を起こすなど、私生活はかなり荒んでいた。1974年6月3日、静岡県熱海市咲見町の中田ビル屋上より飛び降り自殺を図り死亡。ハンドバッグの中には、「仕事に疲れました。ビルのみなさんにご迷惑をかけます」と書いた紙切れが入っていた。若林は死の3日前、黒装束で胸に花一輪の写真を撮っている。そして当日はバラを4本、カスミソウを9本を買い、それを持ってビルの屋上に上がったという。

 1974年6月3日死去(享年26)