ロジャー・バーン

ロジャー・ウィリアム・バーン(Roger William Byrne 1929年2月8日生)
 [イングランド・サッカー選手]



 マンチェスター出身。マンチェスター・ユナイテッドFCのトップチームデビュー前にイギリス空軍に徴兵された経験を持つ。バーンはバスビー・ベイブス時代のマンチェスター・ユナイテッドFCで左フルバックとしてプレーし、キャプテンも務めた。プレー期間中に3度のリーグ優勝を経験した。

 イングランド代表でもレギュラーをはり、ビリー・ライトの引退後はキャプテンに任命された。1954年4月のスコットランド戦から1957年11月のフランス戦まで33戦連続で出場しており、この記録は未だ破られていない。

 1958年2月6日、UEFAチャンピオンズカップで遠征していたベオグラードからの帰路の途中、マンチェスター・ユナイテッドのチャーター機が給油の為に経由したミュンヘン・リーム国際空港を出発しようとする際に離陸に失敗してオーバーランし、近隣の住宅に激突し大破。同機に乗っていたバーンを含むユナイテッドの選手たち、および監督をはじめとするクラブ関係者が事故に巻き込まれた(ミュンヘンの悲劇)。この事故でバーンは帰らぬ人となり、事故死したメンバー8人中最年長だった。29歳の誕生日のわずか2日前で、また1年前に結婚した夫人は第1子を妊娠中だった。バーンの葬儀はトラフォードの教会で執り行われた。

 ミュンヘンの悲劇から数年後、マンチェスター中心街の道路に事故で死去した8名の選手にちなんだ名前が付けられた。2000年12月、バーンの伝記が発表された。

 1958年2月6日死去(享年28)