ジョセフ・アルベール・ガイ(Joseph Albert
Guay 1918年9月23日生)
[カナダ・殺人犯]
捜査当局は貨物の記録から、アルフレッド・ブルッフという実在しない人物へ宛てた重さ12キロの不審な荷物を発見し、そこから荷物を発送したマルグリートが割り出された。彼女の身辺を洗った警察により、妻のリタが乗客のひとりとして事故機に搭乗していたガイに行き付き、事件の主犯としてガイは逮捕された。共犯としてマルグリートと時限爆弾を製造したジェネーロも逮捕された。爆弾は目覚まし時計とダイナマイトと乾電池で構成されていた。ガイに命令されて爆弾を仕掛けたマルグリートは、時限爆弾ではなく木像だと聞かされていたと裁判で主張したが、認められることは無かった。また彼女は事件後睡眠薬自殺を図ったが未遂に終わっている。
アルベール・ガイは事件の2週間後に逮捕され、裁判で死刑が宣告され、1951年1月12日に処刑された。彼は最後の一言としてフランス語で「私はちょっとした有名人として死ねる」と言い残したといわれる。なお、共犯であった2人のうちの一人、マルグリート・ピトレは1953年1月9日に処刑されたが、彼女はカナダで刑事処分で処刑された13番目かつ最後の女性であった(カナダはその後、死刑制度を廃止したため)。また、もう片方の共犯者であったジェネーロ・リュエスは、1952年7月25日に処刑された。結核によって骨が侵され歩行困難であったため、車椅子で絞首台に連れて行かれたという。
1951年1月12日死去(享年32)