佐藤隆

佐藤隆(さとうたかし 1957年6月9日生)
 [騎手]



 福島県出身。1974年4月デビュー。デビュー時から新人賞を獲得するなど、船橋競馬場、南関東四場の競馬場で、常にリーディング争いに加わる上位騎手として活躍した。全国地方競馬でも屈指のレベルと言われる船橋所属の騎手たちの中にあっても、大レースにおける際立った強さで独特の存在感を持ち続けた騎手であった。天才肌の騎手で、ファンを魅せる騎乗技術もさることながら、ここ一番でのレースの勝負強さ、連対率の高さは、他に類を見なかった。

 2006年4月25日、浦和競馬第5競走でトーセンフォワードに騎乗したが、第3コーナー入口付近でトーセンフォワードの故障発生により落馬、前方に投げ出された際に頭部を強打し意識不明の重体となり入院、開頭手術を受ける。手術自体は成功したものの、意識が戻ることはなく、同年8月8日に頭部外傷、急性硬膜下血腫、脳挫傷、静脈洞損傷、肺炎の併発により死去。

 浦和競馬場の第3コーナーは急激にスピードが上がり、追い出した馬がごちゃつき危険であるとの指摘がなされており、6年前の松井達也騎手の死亡事故も第3コーナーで起こっている。

 2006年8月8日死去(享年49)