Nujabes

Nujabes(ヌジャベス 1974年2月7日生)
 [DJ/トラックメイカー]



 東京都出身。「Nujabes(ヌジャベス)」と言うアーチスト名は、彼のペンネーム瀬葉淳(セバジュン)から来ている。「Nujabes」を逆から読むと「sebajun」つまり「セバジュン」となる。

 生粋のヴァイナル・コレクターであった彼は、70~80年代のJazzを中心にブラック・ ミュージック全般に深い造詣を持ち、古き良き時代の泉から最高のサンプル・ソースを汲み上げ、独自のろ過処理によって、 ジャンルにとらわれない21世紀版レア・グルーヴの数々を誕生させた。 またコムデギャルソンのパリでのファッションショーで音楽ディレクターを務めたり、幅広い分野で精力的に活動。

 彼を常にサポートし続けているUYAMA HIROTOとは2003年にUYAMAがNujabesに渡したデモ曲『"Letter from Yokosuka"』が気に入られ、以後、家族のような付き合いになり、共に精力的に活動していた。UYAMAから影響されフルートを吹くようになる。演奏、サンプリング、打ち込みによる楽曲群は、ドラムやベースを強調した古典的なヒップホップ曲に比べメロディーやハーモニーを重視したものが多い。

 ヒップホップ畑以外からのファンも多く、アニメ監督の渡辺信一郎監督からのラブコールを受け、アニメ『サムライチャンプルー』に数トラックを提供した。サントラも好評でアニメファンにもその音楽性をアピールする形となった。

 マスコミとミーハーが嫌いで、本人がメディアに登場することはほとんどなかった。

 2010年2月26日深夜、東京都港区内の首都高速を降りた地点で自動車事故に遭遇し、救急車で渋谷区内の病院に搬送され救命処置を受けたがそのまま帰らぬ人となった。

 Nujabesの急逝はインターネットを通じ、国内外の音楽家やファンに広がった。GoogleやYahoo!の検索ランキングトップを占め、ニュースでも大きく取り上げられた。国内外の著名な音楽家やファンから、彼の急逝を惜しむ、多くの追悼メッセージが寄せられた。

 2010年2月26日死去(享年36)