三木拓次

三木拓次(みきたくじ 1969年6月11生)
 [ギタリスト]



 大阪府出身。1989年ロックバンド「RAZZ MA TAZZ」結成。1994年、フォーライフ・レコードよりシングル『Private Eyes』でメジャーデビュー。作曲担当の三木は、内的感情を親しみやすい優しい旋律で紡ぐメロディ・センスに定評があり、洗練された楽曲をリリース。数多くのテレビ番組の主題歌にも採用される人気を博したが、1999年のアルバム『Sanctuary』を最後に解散した。とりわけ大きなヒットは無かったが支持層も広く、解散を惜しむ声が多かった。

 RAZZ MA TAZZ解散後、三木は『Ann』というバンドで新たに活動を開始。ギターとコンポーザーを担当。2001年8月、シングル『碧い空』でメジャーデビュー。翌2002年2月、身体の調子が悪くなり病院で検査したところ癌と診断される。


 2枚目のシングル『1つだけ』を発表直後の2002年7月29日、膵臓癌で死去。診断された時にはもう手遅れ状態だったという。癌と戦いながら、完成させたAnnのファーストアルバム『うたかた』(10月23日発売)が三木の遺作となった。


 2002年7月29日死去(享年33)