マギー・マクナマラ

マギー・マクナマラ(Maggie McNamara 1928年6月18日生)
 [アメリカ・女優]



 ニューヨーク州出身。10代の頃からファッションモデルとしてキャリアをスタート。1951年、俳優で映画監督のデヴィッド・スウィフトと結婚(夫婦は子供がおらず、後に離婚)。1953年、論争の的となった映画『月蒼くして』(オットー・プレミンジャー監督)に出演。本作が映画デビュー作となったマギー・マクナマラは、映画の前に原作舞台劇のシカゴ公演で同じ役を演じていた。オリジナルの脚本にある性的なセリフ(ヴァージン、妊娠など)をそのまま映画でも使ったため、ボストンでは禁止され、アメリカ映画製作配給業者協会は自主規制を促したが、映画製作者側がこれに反発。最終的には映倫マークなしで上映し、大ヒットした。また彼女は本作の演技で第26回アカデミー賞の主演女優賞と英国映画テレビ芸術アカデミーの新人賞にノミネートされた。

 その後、彼女は20世紀FOXと契約し、1954年のテレビ映画『愛の泉』に出演。この映画はそれなりに好評を得て、彼女の人気も高まった。しかしながら彼女の感情的な問題によって徐々にキャリアが低下していくと、1963年の映画『枢機卿』を最後にスクリーンから姿を消した。

 彼女は残りの人生をタイピストとして働いて過ごしていたが、1978年2月18日、ニューヨークの自宅アパートのソファーで死亡しているのを発見された。彼女はバルビタール(睡眠薬)を過量摂取し、遺書を残していた。彼女は精神病歴を持っており、うつ病による自殺とみられている。

 1978年2月18日死去(享年49)