エリック・キャンベル

エリック・キャンベル(Eric Campbell 1879年4月26日生)
 [イングランド・俳優]



 イングランド北西部のチェシャー出身。スコットランドやウェールズで舞台俳優として活動を始める。メロドラマ風の役を多くこなした。イギリスの有名な座長フレッド・カーノに見出され、彼の劇団に入る。カーノはチャーリー・チャップリンやスタン・ローレルも見出していた。カーノはキャンベルの非常に大きなバリトンの声に強い印象を受け、キャンベルをロンドンに連れて行き、ドタバタ喜劇『ファン・ファクトリー』に出演させた。

 1914年、キャンベルはチャップリンやローレルを追うようにニューヨークへ渡った。1916年、チャップリンはミューチュアル社と契約をした。チャップリンはキャンベルの才能を認め、ブロードウェイに出演させ、ハリウッドに招いて映画に出演させた。キャンベルが最初に出演したチャップリンの映画は『チャップリンの替玉』である。その後もチャップリンの映画に出演を続けた。

 キャンベルの俳優人生は好調だったが、私生活では不幸に見舞われた。1917年7月9日、自宅近くのサンタモニカのレストランで食事後に妻が心臓発作で急死。喪服を買うために道を歩いていた16歳の娘ウナは車にはねられ重傷を負った。キャンベルはその後、すぐに再婚するも、数ヶ月で離婚。そして1917年末、『チャップリンの冒険』を撮り終えて間もなく、クリスマスパーティーで深酒をしたキャンベルはカリフォルニア州ロサンゼルスで乗用車と正面衝突事故を起こし即死した。

 1917年12月20日死去(享年38)