禹仁姫

禹仁姫(ウ・インヒ 19??年生)
 [北朝鮮・女優]



 北朝鮮初の恋愛映画『木蓮の花』三部作でヒロインを演じ、1959年の映画『春香伝』で主人公「春香」役に抜擢された。1960年代~1970年代、同国の映画スターとして知られ、高い演技力が認められていた。夫は映画監督のリュ・ホソンで、3人の子があった。

 1980年冬の深夜、車中でガス中毒事故を起こし、死亡した男性と共にいるのを発見された。相手は在日韓国・朝鮮人実業家の子で既婚者であることが判明、当局から取り調べを受けた。それまで情事関係を持ったことのある朝鮮労働党・朝鮮人民軍・撮影所の幹部数十人の名前を出すとともに、「親愛なる指導者同志」こと金正日(朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員)との面会を繰り返し望んだものの、浮華放蕩罪により金正日の特別指示で公開処刑(銃殺)された。

 1981年?月?日死去(享年??)