ベス

『ザ・チャイルド』より



ベス(演者:ヴィネッサ・ショウ)
 夫とスペインのある町にバカンスにやってきた妊娠7ヶ月の身重のベスは喧騒を避けて、沖合の小さな島へと向かった。しかし、港に着いた2人は島にいるのが子供たちばかりで、大人の姿が全くない事を不審に思う。しばらくすると1人の少女がベスに近づき、笑みを浮かべながらベスの大きなお腹に頬を寄せ、何も言わずに去って行った。

 2人は不安になりながら宿泊するホテルを訪れたが、宿泊客たちが何者かに殺害されているのを発見する。生き残っていた大人に事情を聞いたところ、ある日突然、純粋無垢な子供たちが大人たちを無差別に惨殺し始めたということだった。子供たちが大人を殺害する理由は不明だが、子供たちの殺意がテレパシーのように他の子供に伝染していったという。

 2人は島から脱出するべく港へ向かうが、殺人鬼と化した子供たちに追い回され、行く手を阻まれてしまう。なんとか逃げ続けていた2人であったが、身重のベスは突然腹痛で苦しみだすやいなや、大量出血を起こし死亡した。ベスのお腹の胎児にも子供たちの殺意が伝染しており、胎児が腹の中から母親のベスを殺したというものだった。