ロバート・ワドロー

ロバート・パーシング・ワドロー (Robert Pershing Wadlow 1918年2月22日生)
 [アメリカ・史上最も背の高い人物]



 ワドローはアメリカ合衆国イリノイ州で5人兄弟姉妹の一番上として生まれた。出生時の体重は3800g、身長は正常であった。2歳まで、身長の伸びに異常はなかったが、2歳の時にヘルニアの手術をしてから急速に成長していくようになった。8歳の時には既に、188cmになっており、10歳では198cm、100kgに達していた。

 16歳で、240cm、166kgとなり、17歳で248cm、180kg、18歳で 254cm、177kg、靴は49cmが必要だったが、全国を廻ってメーカーを宣伝する代わりに無料であつらえてもらえた。1937年、人類の身長の記録を書きかえた。19歳で260cm、197kgとなった。

 このような体格は、ワドローにとって負担となっていった。歩行のためには副木が必要であり、脚部や足部の感覚が弱くなっていた。21歳では、265cmの身長になった。死亡の18日前、1940年6月27日、272cmの身長であると記録された。 

 1940年7月4日、副木の具合が悪くなり、膝をこすったため、そこから炎症がおき、酷い感染を引き起こしたため入院した。輸血と緊急手術が行われたが奏効せず、1940年7月15日、意識不明のまま永眠した。

 19日に行われた葬儀には4万の弔問客が訪れた。棺は500kgにもなり、12人がかりで運ぶ必要があり、納骨室は頑丈なコンクリート製だった。

 生前非常に温厚で、誰からも愛された人物と知られている。彼の飛びぬけた長身ぶりを疑った野次馬に足を何度も小突かれて大声で怒鳴ったこと以外怒ったことがなかったという。

 死亡時の身長は272cmという前例のないものであり、体重は約200kgであった。ワドローは成人後も死ぬまで身長が伸び続け、このような高身長になったのだが、それは脳下垂体腫瘍のためであった。

 1940年7月15日死去(享年22)