清美好子

清美好子(きよみよしこ 192?年生)
 [タカラジェンヌ]



 1940年に宝塚音楽舞踊学校に入学。1943年、男役として宝塚歌劇団に入団し、雪組公演『佐藤兄弟の妻』で初舞台を踏んだ。最終出演公演の演目は1944年1月26日~2月24日、宝塚大劇場での花組公演『防人の歌』、『スパイ殲滅』、『棒しばり』、『勝ちぬく誓』。

 1945年3月、所用により実家に帰省中に東京大空襲に巻き込まれ在団のまま逝去した(現役生徒唯一の戦災犠牲者)。この年の7月には、糸井しだれも空襲の犠牲(結婚のために宝塚を退団し、三重県に嫁いだ矢先だった)となり、8月には卒業生園井恵子が原爆の犠牲(公演先広島で被爆・神戸の知人宅で客死)となっており、彼女らとともに戦争に命を奪われたタカラジェンヌとして逝去して久しい今も語り継がれる存在となっている。

 1945年3月10日死去(享年2?)