加堂秀三

加堂秀三(かどうしゅうぞう 1940年4月11日生)
 [小説家]



 大阪府生まれ。高校中退後、研磨工、印刷工、貿易会社社員、コピーライターなど、さまざまな職業を経験しながら詩を発表。1970年「町の底」で第14回小説現代新人賞受賞、1979年『涸瀧』で第1回吉川英治文学新人賞受賞、1982年『舞台女優』で第87回直木三十五賞候補になった。以後、恋愛小説を中心に精力的に作品を発表。他に「青銅物語」などがある。

 2001年2月1日、埼玉県の自宅にて首吊り自殺を遂げた。長年体調が悪く、妻や担当の医師などにあてた遺書3通が残されており、うち1通には「精神的な苦痛が強まり、小説が書けなくなった」との趣旨の記述があった。

 2001年2月2日死去(享年60)