桜塚やっくん(さくらづかやっくん 本名:斎藤恭央 1976年9月24日生)
[お笑いタレント/声優]
当時は、同月6日に熊本県荒尾市のあらおシティモールで開催される予定だった、美女♂menZのイベント出演のために移動中で、雨と霧のため視界が悪く、事故現場は「魔のカーブ」と呼ばれる事故多発地帯であった。この時車に乗っていたのは美女♂menZのメンバーやマネージャーら計5人で、単独事故を起こした際にマネージャーが携帯電話で通話しながらドアを開けようとした瞬間、走って来たトラックにはねられて、体が車内に飛び込み即死した。錯乱状態に陥ったメンバーの1人が後続車に合図しようと車外に出たが、心配した桜塚が交代して後方に立った瞬間、走ってきた乗用車にはねられたという。結局、桜塚とマネージャーの2人が死亡し、バンドメンバーの2人が軽傷を負った。ワンボックスカーはメンバー移動のために桜塚自らが中古で購入した車両で、『美女♂menZ』のラッピングがほどこされていた。桜塚自身は新幹線移動やホテル宿泊をする余裕があったが、バンドを優先する意味で、桜塚自ら、車中泊やハンドルを握ることもあった。
あまりにも突然だった桜塚の死を受け、芸人仲間や芸能人たちが次々と自身のブログで追悼コメントを出し無念の想いを綴った。また、本人によるブログ『桜塚やっくんの見ないとがっかりだよ!!』は、10月7日にアメブロランキングの1位となり、コメント欄にはファンからのお悔やみの書き込みが殺到した。
『エンタの神様』で共演して以来親しい間柄だった芋洗坂係長は、インタビューで「とても、いてもたってもいられず…親友の顔をどうしても、もう一度見たくて…お通夜の前にご無理を言って、特別に弔問させて頂きました」「やっくんは…事故にあったとは思えない程、本当に綺麗な顔で、声をかけたら起きるんじゃないか…というぐらい穏やかな寝顔の様でした」と語り、「年末に一緒にディナーショーをやる予定」だったことも明かした。通夜・告別式は家族が「静かに見送りたい」として近親者のみで営まれた。戒名は「禅徳院恭覚智聡居士」。
10月11日、美女♂menZは、悲しみを乗り越え、残りのメンバー3人でツアーを継続することを発表した。
2013年10月5日死去(享年37)