マーゴ・ジョーンズ

マーゴ・ジョーンズ(Margo Jones 1911年12月12日生)
 [アメリカ・舞台演出家]



 テキサス州リヴィングストン生まれ。若いころは弁護士を夢見て、父が出ている法廷を見物していたが、それが舞台に似ていると思い、演劇に惹かれていった。デントンの産業芸術ガレッジで心理学を専攻し、1932年に卒業。在学中には毎日戯曲を1本読むことを自分に課していた。

 その後の2年間、富豪の夫人の秘書として世界を回り、日本・中国・インドの演劇に接した。さらにイギリス・フランスを回り、モスクワ芸術座を見学した。帰国後、ヒューストン地域社会劇団の演出家となり、地方の小劇団の活動の普及に熱意を燃やす。テネシー・ウィリアムズやウィリアム・インジの芝居を手掛け、アメリカ演劇を広めた。

 1955年、絵画に熱中し、カーペットにこぼれた絵の具を溶かす薬剤を散布したまま眠り込み、生命を失った。その夭折は演劇界から惜しまれた。

 1955年7月26日死去(享年43)