ジミー・ヘセルデン

ジミー・ヘセルデン(James William Heselden 1948年3月27日生)
 [イギリス・企業家]



 炭鉱作業員の家に生まれる。15歳のときに炭鉱で働くために学校を中退した。1984年の炭鉱労働者ストライキで職を失い、その失業手当を使ってヘスコ社を設立した。中に土を詰めた金属製の簡易防壁「ヘスコ防壁」は堤防や軍事目的の防壁などに利用され世界的に有名となった。

 英国有数の慈善家であり、表に出ない形で寄付を行い寄付総額は2300万ポンド(約30億円)に達していた。また、事業が成功した後も本社は生家から歩いて通える距離に置いていた。

 2009年12月、米セグウェイを買収して傘下に収め、セグウェイの製造・販売を手がけていた。

 2010年9月26日、自宅があるウェスト・ヨークシャー州ボストンスパの森で、オフロードタイプのセグウェイx2を運転中、コントロールを失い林道から約9メートル下のホウォーフ川に転落し、死亡。皮肉にも自社製品によって命を絶たれる悲劇に見舞われる形となった。

 亡くなる数日前には慈善団体に1000万ポンド(約13億円)を寄付したばかりだった。ちなみにセグウェイは英国内でも公道の走行は禁止されているが、私有地では合法という。

 2010年9月26日死去(享年62)