岸上大作

岸上大作(きしがみだいさく 1939年10月21日生)
 [歌人]



 兵庫県出身。戦病死で父親を亡くした後、貧困な母子家庭に育つ。中学時代に社会主義に興味を持つ。高等学校に入学して、文芸部に入部。詩、俳句、小説、ドラマなどを書くが、歌誌「まひる野」に入会して短歌のみを志すこととなる。國學院大學文学部に入学し、安保闘争に身を投じて負傷。1960年の秋、安保闘争のデモの渦中に身を投じた経験と恋とをうたった「意志表示」で第3回短歌研究新人賞推薦次席。安保世代の学生歌人として「東の岸上大作、西の清原日出夫」と謳われた。

 1960年12月、失恋を理由として下宿の窓で首を吊って自殺を遂げた。死の寸前まで書かれた絶筆「ぼくのためのノート」がある。

 1960年12月5日死去(享年21)