アヴィーチー

アヴィーチー(Avicii 本名:ティム・バークリング 1989年9月8日生)
 [スウェーデン・音楽プロデューサー]



 スウェーデンの首都ストックホルム生まれ。母親は、1985年公開のアカデミー賞候補作映画でラッセ・ハルストレム監督が手がけた『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』や、同監督のコメディ映画『僕は子持ち』のレナ役でよく知られる女優アンキ・リデン。弱冠18歳にてキャリアをスタート。独学で音楽制作を学び、2010年にスウェーデンのDJジョン・ダールバックとともに楽曲「Don't Hold Back」ををリリース。アヴィーチーの才能に目を付けたティエストとセバスチャン・イングロッソらとのプロジェクトでさらに知名度を上げた彼は、同年、EMIから「Seek Bromance」をリリース。同曲はイギリスの全英シングルチャートを始めとして10数ヶ国のチャートでトップ20を記録、オーストラリアなど複数の国でゴールドディスクを獲得する。

 怒涛のペースで良質トラックをリリースし続けていく中、翌2011年、名曲「Levels」をリリース。間奏にエタ・ジェイムズの楽曲「Something's Got a Hold on Me」を引用したこの曲は、世界各国でトップ10に入る爆発的ヒットを記録。恐ろしいスピードでスターダムへの階段の駆け上がった彼は、以降も、レニー・クラヴィッツとの共作「Superlove」やニッキー・ロメロとの共作「I Could Be the One」、ソウル歌手アロー・ブラックをフィーチャーした「Wake Me Up」などヒットを連発し、大規模なアリーナツアーも敢行した。

 一方で過酷なツアー日程消化のため酒に頼る一面もあった事から、膵炎にかかり体調を崩すことも多くなったため、2016年3月29日に自身のオフィシャルサイトとFacebookにて、年内をもってDJ活動から引退すると発表した。 同年8月28日にイビザ島で最後のライブを行い、長いツアー生活に終止符を打った。

 ツアー活動引退から2年後、2018年4月に友人を訪問するために滞在していたオマーンの首都マスカットにて死去した。死因は明らかになっていないが、オマーン警察は事件性はないと発表。その後、自殺であったことを示唆する声明を家族が明らかにしている。

 2018年4月20日死去(享年28)