ナタリー・ウッド

ナタリー・ウッド(Natalie Wood 本名:ナタリア・ニコラエヴナ・ザカレンコ 1938年7月20日生)
 [アメリカ・女優]



 カリフォルニア州サンフランシスコにて、ロシアからの移民してきた両親の間に生まれる。1943年から子役として映画に出演しはじめ、1947年の『三十四丁目の奇蹟』で人気スターとなる。1955年の『理由なき反抗』でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。その後もジョン・フォードの西部劇『捜索者』やロバート・ワイズのミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』、エリア・カザン監督でウォーレン・ベイティと共演した『草原の輝き』などでスターの座を確たるものにした。

 1981年11月29日、映画『ブレインストーム』の撮影のさなか、入り江で水死体となって発見された。当時ナタリーは、俳優の夫ロバート・ワグナーと『ブレインストーム』の共演者である俳優クリストファー・ウォーケンと共に、カリフォルニア州サンタカタリナ島沖に停泊したヨットで、感謝祭の週末を過ごしていた。この事件は様々な憶測を呼び、担当検視官等に口外禁止令が出されたほど謎の水死であったが、捜査当局は誤って海に転落した事故死とした。

 事故死とされた一方、殺されたという意見もあり、親族らは再捜査を要求してきた。新たな情報が寄せられたとして事件から30年後の2011年11月にロサンゼルス郡警察の殺人担当部署が再捜査を開始。2012年5月に作成された検視報告書では、遺体には複数の打撲や傷跡の痕跡があったことを認定し、死因を「事故死」から「水死および不確定要因によるもの」と変更した。しかし、再捜査の結果事故死である疑いを覆す証拠は出なかった。

 1981年11月29日死去(享年43)