デリック・トーマス

デリック・トーマス(Derrick Thomas 1967年1月1日生)
 [アメリカ・アメリカンフットボール選手]



 フロリダ州マイアミ出身。アラバマ大学卒業後、1989年にドラフト1巡目でNFLのカンザスシティ・チーフスに入団。同年、最優秀新人守備選手に選ばれた。オールスター戦のプロボウルに9度選ばれ、NFLのスター選手として活躍。通算126.5回のQBサックは歴代9位、1試合7QBサックのNFL記録を保持。1993年、フィールド内外での功績をたたえるNFLのマン・オブ・ザ・イヤー賞に輝いた。

 2000年1月23日、セントルイスで行われるNFCチャンピオンシップゲームを観戦するために車でカンザスシティ国際空港に向かう途中で事故を起こした。現場は雪が積もり路面が滑りやすくなっており、スピードの出し過ぎが直接の原因であった(時速160kmだったとみられている)。車外に投げ出されたデリックは脊髄損傷により下半身麻痺となり、手術後治療とリハビリに取り組んでいたが、同年2月8日に合併症を引き起こし急死した。デリックの麻痺した下肢で発達した大きな血栓が、静脈の血流に乗って肺へ流れ、肺動脈が詰まり肺塞栓症を引き起こしたことが原因であった。2009年、プロフットボール殿堂入りを果たした。

 2000年2月8日死去(享年33)