ジョン・ゴッドフリー・パリー・トーマス

ジョン・ゴッドフリー・パリー・トーマス(John Godfrey Parry-Thomas 1884年4月6日生)
 [イギリス・レーシングドライバー/エンジニア]



 イギリスの自動車製造メーカー「レイランド・モータース」でエンジニアだったパリー・トーマスは、自ら開発したBABSという車で1926年4月に時速273.6kmという速度記録を達成した。翌1927年2月に「地上最速の男」の称号をマルコム・キャンベルに奪われたのち、1927年3月3日にウェールズの海岸ペンダイン・サンズで再度世界最速に挑んだ際、エンジンと駆動輪をつなぐチェーンの1本が時速270kmで切れ、それによって頭部と首の一部を切断され即死した。

 関係者はパリー・トーマスの栄誉を称え、事故現場であるペンダイン・サンズの砂浜にBABSを埋めたが、事故から42年後の1969年3月、工学技術者のオーエン・ウィン・オーエンによって掘り起こされ、それから15年かけて復元されている。27リッターのリバティエアロエンジンが搭載されたマシンは現在、カーマーゼンシャーにあるペンダイン・スピード博物館に展示されている。

 1927年3月3日死去(享年42)