玉ノ井健志

玉ノ井健志(たまのいたけし 1972年2月21日生)
 [騎手]



 神奈川県出身。1990年に第6期生として競馬学校騎手課程を卒業し、JRAの騎手免許を取得する。JRA初騎乗は同年3月4日、第2回中山4日目の第1競走で16着だった。8月11日、第1回函館3日目第1競走で勝利し50戦目にしてJRA初勝利を挙げる。デビュー年は合計2勝という成績だった。

 1992年9月19日第4回中山3日目第11競走浦安特別でドウカンパートに騎乗、向こう正面で同馬が故障発生し転倒、落馬した。その際頭部を強打し病院に運ばれたが5日後の24日に脳挫傷のため死去。

 同レース直前に一緒にいた後藤浩輝騎手は、当時2週間ほど前から急激に親しい関係になっていた。後藤は自著で玉ノ井について、「じゃ、行って来るわ」が最後の言葉だった、落馬後運ばれてくるところに駆け寄ったら判別がつかないほど顔がグシャグシャになっていた、という記述をしている。

 1992年は騎手生活3年目で、事故までに27勝と急激に成績を伸ばしつつあった矢先の悲劇となった。騎手成績は674戦44勝(うち障害23戦2勝)であった。

 1992年9月24日死去(享年20)