コリン・クライヴ

コリン・クライヴ(Colin Clive 本名:コリン・グレン・クライヴ・グレイグ 1900年1月20日生)
 [イギリス・俳優]



 ブルターニュ地方の港湾都市サン・マロ生まれ。ストーニーハースト大学を卒業後にイギリスのサンドハースト王立陸軍士官学校に入校したものの、膝の怪我のために訓練半ばで退校した。その後、コリン・クライヴは舞台俳優になるためにハリウッドに渡ると、第一次世界大戦を扱った戯曲『Journey's End』を映画化した作品『旅路の果て』で映画デビューした。色浅黒くハンサムだが、ちょっと不安げな面持ちで、苦悩する役が多かった。ハリウッドにとどまって、『フランケンシュタイン』(1931年)と『フランケンシュタインの花嫁』(1935年)での科学者ヘンリー・フランケンシュタイン役で、ホラー映画のファンには不滅の存在となった。

 コリン・クライヴは、重度のアルコール依存症に苦しんでいた。クライヴは長い間、陸軍士官学校時代に損傷を受けた膝の悪化を恐れ、常に足の切断手術の脅威に苛まれていた。クライヴの最期はちょっと謎めいていたが、肺結核ではないかとみられている。クライヴの遺体は引き取り手がなく、葬儀パーラーの地下で40年以上を過ごした後、1978年に海へ散骨された。

 1937年6月25日死去(享年37)