サイレンススズカ(1994年5月1日生)
[競走馬]
粉砕骨折の詳しい原因はわかっておらず、よく言われた意見は、皮肉にもサイレンススズカのあまりのスピードに骨が金属疲労のような症状を引き起こし、レース中に限界を迎えて骨折したというものであるが、これはやや短絡的である。なぜなら、短距離競走では条件戦でもサイレンススズカと同様のスピードでレースが展開し、その上でほとんど全ての馬が引退まで無事に走りきっているという点が無視されている。そのため、サイレンススズカはマイラーやスプリンターと同等のスピードで、距離の長い中距離路線を戦い続けた結果、こうした悲劇につながったのではないかとする意見もある。
レース後の武の落胆ぶりは相当なもので、同レースに出ていた福永祐一も「あんな落ち込んだ豊さんを今まで見たことがなかった」と証言している。
1998年11月1日死去(享年4)