オーディ・レオン・マーフィ(Audie Leon Murphy 1924年6月20日生)
[アメリカ・軍人/俳優]
1971年6月7日、マーフィは最高級の軍葬をもってアーリントン国立墓地に葬られた。葬儀の政府側代表は著名な第二次世界大戦復員兵の1人で、後に大統領となるジョージ・H・W・ブッシュ元大尉であった。マーフィの墓はジョン・F・ケネディ大統領の墓に次いで2番目に訪問者の多い墓だとされる。通常、名誉勲章受章者の墓碑は金箔で装飾される事が習わしとなっているが、マーフィの墓碑にはそれがない。これはマーフィは生前に「ごく普通の兵士」として葬られる事を望んでいた為である。1974年、事故現場から程近いところにマーフィの記念碑が設置された。
その後、マーフィが死亡した航空機事故に関する議論が起こった。事故直前の1971年4月、マーフィは友人だった全米トラック運転手組合総裁ジミー・ホッファの釈放を求める訴えを起こしている。ホッファは1964年に不正な資金洗浄などに関与したとして有罪判決を受け収監されていた。マーフィと共にホッファの釈放を求める運動を行なっていたアーサー・イーガンは、マーフィの死が単なる事故では無かったのではないかと疑っている旨を語っている。ただし、ホッファはマーフィの死からおよそ7ヶ月後に釈放されており、法医学的にもマーフィの事故とホッファ事件の関与を示す証拠は残されていない。
1971年5月28日死去(享年46)