山本禮子(やまもとれいこ 1949年生)
[バレエ講師]
事故の発生は20日夜10時20分頃、東武伊勢崎線の細谷駅と木崎駅間の踏切で、警報機、遮断機が作動していたにもかかわらず、山本の運転する乗用車が進入し、6両編成の下り伊勢崎行普通電車と衝突。車は40メートル引きずられ、電柱1本をなぎ倒し大破、山本は頭を強く打って死亡した。運転士によると乗用車が一時停止もせず、遮断機をはねのけて踏切内に進入したという。
山本は当日の夜10時頃「ちょっと出かける」と家族に言い残して、外出したという。どこに向かったのか、なぜ軌道内に進入したのかは全くの謎で、一見自殺まがいの事故であった。山本は7月1日の東京公演を前にして、非常に張り切っており、そのリハーサルを無事に終了させたばかりで、自ら命を絶つような動機が見当たらず、警察も「自殺の動機がない」として交通事故として処理した。
1993年6月20日死去(享年44)