アンドレア・フォルトゥナート(Andrea Fortunato 1971年7月26日生)
[イタリア・サッカー選手]
イタリア・サレルノ出身。1988年、弱冠17才でカルチョ・コモに入団したフォルトゥナートはチームの下部リーグ降格に伴い名門ジェノアCFCへ引き抜かれが、移籍後すぐにピサへレンタルされてしまう。ここで抜群の存在感を見せると翌シーズンにはジェノアCFCへ呼び戻され左サイドバックとしての稀に見る能力を発揮し主力として活躍。
1993~1994シーズンより莫大な移籍金によってユベントスへ引き抜かれ、当時ユベントスを指揮していたトラパットーニ監督によって更に才能を開花させ素晴らしい活躍を見せた。
今後、不動のレギュラーとして君臨して行くはずであったが、1994年5月、ユベントスが緊急の記者会見を開き、フォルトゥナートが急性リンパ性白血病を発症したことを公表。その後、ユベントスのフロントが骨髄移植のドナーを世界中から探し当て移植手術は成功し快方に向かっていたが、投薬によって免疫力が低下した体に侵入したウイルスによって肺炎を起こし、闘病生活も空しく1995年4月25日、そのプレーを再び見せぬまま他界した。
もし、生き長らえていたら、あのパオロ・マルディーニと評価を二分していただろう、と言われる程の実力者で、こと攻撃性能に関してはマルディーニを上回っており、矢のように左サイドを駆け上がっていく彼の姿を見て、改めてその早すぎる死を惜しむファンは多い。
1995年4月25日死去(享年24)